Wössner pistons@1,075㏄

 隼友のハラヒロさんからオーバーサイズピストンのコメントを頂いていたのですが、今回のオーバーサイズピストンネタが控えていたので、コメで返すよりはネタで・・・と思っていて遅くなってしまいました。申し訳ありませんm(_ _)m

 Z1000MkIIの純正エンジンの排気量は、正確には1,015㏄のようです。その仕様を簡単に書くと、下記となります。
>内径x行程 / 圧縮比:70mm x 66mm / 8.7:1
>最高出力:93ps/8,000rpm
>最大トルク:9.1kg-m/6,500rpm

 今回sue角Zに搭載するエンジンは、フルオーバーホールが前提だったこともあり、できる範囲で新品パーツを使用したいと考えていました。そんな中、いずれやるなら最初からやっておこうと思ったのが排気量アップ!でした。

 現行型の1,000㏄と言ったら手に余るほどのパワーを発揮しますが、40年も前の旧車@Z1000MkIIですので、本来sue隼@1,300ccと比較するのはナンセンスなのですが、大は小を兼ねるではありませんが、ある程度のパワーは欲しいと思うわけです。
 なので、エンジンに無理なストレスを強いない範囲で「パワーアップ=排気量アップ」を最初から施しておくことにしました。

 排気量アップに欠かせないのが社外製ピストンです。この業界で有名なのは、二輪・四輪問わずワイセコhttp://www.wiseco.jp/)でしょうか?
 しかし今回は、自分がお世話になっているショップさんのススメもあって、ドイツ製のWössnerを選択しました。個人的にドイツっていう響きがいいです♪ どうでもいい話ですが、工業製品に関してはアジア製はもとよりアメリカ製よりも精度が高いイメージがあります。アメ車よりもドイツ車・・・みたいな?ちなみに日本での総代理店はproject JAMhttp://www.jam-japan.com/)さんです。

 エンジン自体への負荷を最小限に(ライフを重視)しつつ、且つ純正エンジン以上のパンチを手に入れたい。こんなリクエストを満たす排気量はさていくつがいいんでしょうか?
 ピストンサイズのラインナップを見てみると以下の5つの選択肢があるようです。ちなみに、一般的にパワーを狙うとか、シリンダーに問題を抱えてオーバーサイズのライナーをベースに使う場合は、φ73~74㎜というケースが多いようです。
>1,015cc(φ69.94㎜:STD)
>1,030㏄(φ70.94㎜:+1㎜)
>1,075㏄(φ71.94㎜:+2㎜)
>1,119㏄(φ73.44㎜:+2.5㎜)
>1,197㏄(φ75.94㎜:+4㎜)

 自分は?というと・・・純正シリンダーの加工(ボーリング&ホーニング)のみで行く予定なので、あまり大きなサイズアップは避けたいところ。
 とはいえ、あまり変化がないのはせっかくやるのにつまらないので、純正サイズから2mmアップの1,075㏄となりました。
 ん?! ソコ、ソコ! 純正@1,015㏄を乗ったことがないオマエに違いは分からないだろ!ってツッコミは無しで(爆)

sDSC05315.jpg

 上記は、加工完了後のシリンダーと+2mmサイズアップのWössnerピストンの画像です。
 そして、下画像は、実際にピストンとシリンダを腰下に組み込んでシリンダ上面とピストン上面のツラの具合を確認している!の図です。
 これに装着する予定のガスケット@1.1㎜分を考慮したシリンダ上面の面研量を計測した後、このシリンダは、内燃機屋さんに旅立ったそうです。
 さてさて、いつ頃の戻りなんでしょうかねぇ?

sDSC05317.jpg

 Wössnerってまだあまり出回っていないのか?ネット上ではユーザーのインプレをほとんど見つけることはできませんでした。
 また、日本語の公式サイトも無いようなので、本製品の情報を得るのって現時点ではちょっと難しいみたいです。
 下記の2つのリンクは、MotoRIDEさんPAMSさんで本ピストンの記事があったので参考までに紹介します。
 ・MotoRIDEのWössner紹介記事
 ・PAMSブログのWössner紹介記事

Z1000 MkII

Posted by すえ