Run out of gas!

 さて・・・磐梯エリア紅葉ツーレポのつづきです。
 前回は、motoマジマンさんと磐梯熱海ICでお別れしたまでのお話でした。
 今回はその後に発生したプチトラブル?!について記録を残しておこうと思います。

 自宅を出発して磐梯高原サービスエリアにあるガソリンスタンドが、この日最初の給油でした。距離にして自宅からおよそ160kmです。
 sue角Zさんは、旧車なもので燃料計は付いていません。もちろん、燃料警告灯なんてものもありません。代わりにあるのは、リザーブタンクだけです。
 sue角Zさんには、下記画像のようなPINGEL社製の燃料コックを付けています。燃料コックにはOFF/RES/ONと3つの刻印があります。

pingel.jpg

 sue角Zさんの納車以降、自分は燃料コックのレバーの位置をいつも「ON」の位置で使用してきました。これまで乗ってきた中で、幸いにもまだガス欠の経験はありませんでした。

 motoマジマンさんと磐梯熱海ICで合流してから再度磐梯熱海ICで解散するまでの間に走行した距離はおよそ200kmでした。
 実は、ランチのあと磐梯熱海ICから高速に乗る前にガソリンスタンドがあれば給油に立ち寄りたかったのですが、まだこの時点ではガス欠の症状が出ていなかったので、リザーブ分のガソリンが残っていることを考えれば、阿武隈高原SAまではおよそ30km位・・・この距離なら走りきれるはず!そう考えて、あえてガソリンスタンドを探すアクションは起こしませんでした。

 motoマジマンさんに別れを告げ、磐梯熱海ICから阿武隈高原SAのガソリンスタンドを目指します! 
 ガス欠の症状が見えたのは、郡山JCTを過ぎたあたりでした。ガス欠特有のノッキングのような症状とパワーダウン・・・うぉ!ここで来たか?!sue角Zさんで初のガス欠体験です(爆)
 アクセルから手を放すことなく、走りながら左手で燃料コックの位置をONからRESへ切り替えました。
 本来なら、この時点でリザーブタンクのガソリンに切り替わって、事なきを得るはずなのですが?!

 ところが?! ガス欠の症状は改善しないまま、ますますパワーダウン(><) こりゃヤバイ!と、後続を確認しながら路側帯に緊急停止しました。

 バイクから下りて燃料コックを確認してみたけれど、レバーは間違いなくRESの位置です。
 再びエンジン始動を試みるも、セルが回るのみで一向に火が入りません(--;

 仕方がないので、世話になっているショップに電話して相談するも、やはり症状的にはガス欠なので、リザーブにすれば問題ないはず・・・しかし、一向にエンジンがかかる気配がありません。
 稀にリザーブタンク(ガソリンタンクの右側に位置しているらしい)のガソリンがうまくキャブに流れない事があるから、車体を大きく左に傾けて揺すってみてはどうか?とアドバイスをもらい、試してみたところ、燃料フィルターにガソリンの流れを確認! お! もしかして?!
 
 ここでエンジンを始動させてみると、なんと、かかった! よかった! 走れる!

 ってことで、電話を切って再スタート!再びガソリンスタンドを目指します。
 ところが、走り出して1,2km?!再びガス欠の症状が現れて失速・・・またもや路肩に緊急停止でした(><)

 もうね、ここでもうダメだと諦めました。この地点から阿武隈高原SAまで20km位あるようでしたし、きっとたどり着けない。
 そう覚悟を決めて、目の前に見える非常電話の受話器を取りました。

2016-10-30_5s.jpg

 JAFに加入してかれこれ20年以上・・・これまで1度もお世話になったことはありませんでしたが、今回初めてJAFさんにお世話になりました。
 入っててよかった、持ってきてよかったJAFカード(笑)
 ただ、すぐに助けに来てもらうことはできなくて、この場に30分くらい一人佇んでいたでしょうか?!
 JAFさん、その節は本当にありがとうございました。助かりましたm(_ _)m

 2016-11-02_3.jpg

 JAFさんに10Lのガソリンを分けて頂き、sue角Zさんは元気に息を吹き返しました! 頂いた領収書の車名が「小型二輪」になっているのはご愛嬌?!(笑)
 結局、リザーブタンクにあるはずのガソリンも消費してなくなってしまってしたというのが今回の原因だったわけですが・・・一体なぜ?!

 その謎は、帰宅後ネットを徘徊していて、下記のバイクショップさんのブログを見つけました!
 http://blog.livedoor.jp/tickler/archives/51772711.html
 コチラにもその内容を抜粋すると下記の通りです。

 リザーブ付きのフューエルコックは、ONの位置で通常走行していると、一度ガス欠になり、予備タンク(RES)の位置に切り替えて再走行出来る筈ですが、ONの状態でもリザーブ分のガソリンを使い切ってしまう事が判明致しました。要はリザーブに切り替えることなくガソリンを使い切ってしまう症状です。

 この件に関し、本製品輸入元に問合せをした所、「ピンゲルコックに関しては、構造上正常な状態でもこのような現象が起こります。リコールや修理などは輸入元では対応しておらずピンゲルコックという物はそういうものです。」という回答でした(爆)

 なんじゃそれ?!まさに今回の自分の症状です。つまり、RESは、あってないようなものだと(--; ん~、なんともMade in USAですね。

 自分のショップさんからは、「ONの位置でレバーを止めないで、目一杯レバーをON側へ回しきってしまうと良い」とアドバイスをもらったので、試してみたところ、今度は満タンから150km付近の位置でこの日3度目のガス欠の症状が現れました(^^; 慌てずにRESの位置にレバーを切り替えると、今度はガス欠の症状は改善されました。なるほど・・・

 ということで、今回のトラブルから得た教訓は以下の3点。
 ・ピンゲルの燃料コックはあてにはならない。使用する際は、燃料切り替えレバーは目一杯回しきる事。
 ・リプレイス品のsue角Zさんのガソリンタンクは満タンで約17Lだという事。
 ・sue角Zさんの燃費は、およそ13~14km/L。満タンで200km走ったらかなり危険だという事。

以上

 
 

Z1000 MkII

Posted by すえ