失速の原因は新品下ろしのプラグとは!

 突然見舞われた失速トラブルの原因を探さないとなりません。
 帰宅後、エンジンの熱が多少冷えるのを待ってから着手です。

 自分の予感が正しければ、どこか1発、火が飛んでいないはず。それをどう確認するか?
 巷では、よく火が飛んでいない気筒のエキパイは熱くならないなんて言いますが、決して素手で触れられるような温度じゃありません(><)
 実際、今回自分もトラブル直後に触ってみたけど、どの気筒のエキパイも熱くて触れていられませんでしたwww

 今回自分が確認した方法は、「パーツクリーナーをエキパイに吹き付ける」です。
 エキパイに温度差があると、吹き付けたパーツクリーナーの蒸発速度が目視でわかるくらい差が出ます。
 今回この方法で確認した結果、3番気筒が正常に機能していないことがわかりました( ̄^ ̄)ゞ
 では、3番気筒はなぜ機能していないのか? ここからが原因究明の本番です。

 新品プラグで走行して約60kmで発症した今回のトラブル、この時自分はプラグが早々に死んだとは思えなかったので、まずはイグニッションコイルを疑いました。

 Zには2つのイグニッションコイルが付いています。1番、4番気筒を担うコイルと、2番、3番を担うコイルです。
 なので、通常はコイルの異常であれば、担当している2気筒が同時に不良になるのですが、今回は3番気筒だけでした。
 そう考えると、イグニッションコイルが原因の確率は、低いと思われたのですが、念のため2つのコイルを入れ替えてエンジンの始動をしてみました。
 もしも機能しない気筒が3番から他に変われば、イグニッションコイルが原因ということになりますが、結果は変わらず3番気筒がNGでした。
 ということは?イグニッションコイルはシロということになります。

 じゃぁ、プラグコードか? と、プラグコードの接触不良、断線、リークを疑いました。
 まず思いついたのが、プラグコードにテスターを当てる導通チェックでした。しかし、自分の予想に反して4本とも導通を示すピー!という音がしません。なぜ?!
 自分は知らなかったんですが、プラグコードってkΩ(キロオーム)オーダーの大きな抵抗値を持っているようです。
 テスターに搭載されている導通チェック機能は、テスターの仕様によって異なりますが、数十Ω(オーム)以下の時に反応するように作られていて、今回のようなケースだと働かないのが普通みたいです。
 ちなみに、この時のテスターの表示は、3番気筒に使用していたプラグコードを除いて、他すべてOL(オーバーレンジ)でした。
 なぜ3番気筒に使用していたプラグコードだけOLにならなかったのか?
 プラグコードの長さが変われば抵抗値は変わるので、4本が等しくならないってのはわかっているものの、だったら、2番と3番のコードはほぼ同じ長さなのですから、両者は同じ結果になっていいようなものです。しかし、2番はOLで3番は違う、なんで???
 もしかしたら3番のプラグコードは、まだ致命傷に至らないまでも何かしらの不具合を抱えているのかもしれません。

 結局、プラグコードはシロなのか?クロなのか?今回のケースではよくわかりませんでした(´・_・`)

2017-08-21ignition_trouble.jpg

 あ、そういえば?!まだプラグにきちんと火が飛んでいるのかどうか? まだこの目で確認をしていなかったわ!
 今回、「新品プラグだったからプラグが犯人ではないであろう」と勝手な先入観を持ってしまったのが原因究明を遅くした要因でした。

 外したプラグにプラグコードを接続してGNDをとってセルを回し、火花を確認してみます。
 すると、1番、2番、4番は大きな火花が確認できたのに、3番だけは全然火が飛んでいませんでした。あれ?! もしかして犯人はプラグ?!
 とはいえ、予備の同じ新品プラグは持っていませんでした。あまりいいイメージがないので、前回試用したBRISKを使うのも気が引けました。
 どうしようか?と思ったところ、ありました!とっておきの隠し玉がwww
 こいつは、スタンダードプラグの番手@7番で調子が良いことがわかってから使おうと思って手配しておいた、もう1つのBRISKでしたヽ(´∀`)ノ

 0628BRISK-ZC02.jpg

 
 
 火が飛ばないプラグをこのBRISKに交換してセルを回すと・・・おー! 火が飛ぶ、飛ぶwww
 だったら?と、他の1、2、4番のプラグもこのBRISKに交換して、エンジン再始動・・・
 お~!アイドリングが300回転くらい上がりました。
 上まで気持ちよくレーシングができるようになりました。
 黒煙が出なくなりました。
 当然ながら、エキパイに吹き付けたパーツクリーナーはみんなあっという間に蒸発しましたW(`0`)W

 直ったぁ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

 ということは?!
 ツーリング中の記憶を思い返すと、渋滞にはまっていた波崎のあたりでパスンと失火するような音を聞いて、その後アイドリングが落ち気味になって、アイドルスクリューを回して回転数を上げた・・・・あの時にプラグが逝ってしまっていたのか?

 また、3番プラグコードの件も気になりますから、こちらも近いうちに対応して、様子を見たいと思っています。

Z1000 MkII

Posted by すえ