BRISK点火の前に・・・
BRISKという特異な形状の電極を持つプラグですが、実は通常使われているNGKなどのプラグと比較すると、実はエンジン内部への突き出し量が大きいというリスク?!があります。
例えば、カスタムバイクでボアアップしていたり、ハイコンプピストンで圧縮を上げたりして、ピストンヘッドとプラグ電極との隙間がシビアなケースだと、BRISKプラグを使うとピストンが上死点に達した時、ピストンヘッドとBRISKプラグが干渉する不具合が生じる危険があるということです。
ちなみに、sue角Zさんに使っているピストンはこんな感じ!
ヘッドを開けて確認することはできないので、エンジン組み立て時に撮影しておいたピストンの画像でイメージをつかんでおきます。
うん、このピストン形状ならプラグが当たる心配はないと思うけど、念には念を入れてきちんと計測してから実装します。
まず、NGKプラグとBRISKプラグの長さを比較しました。
すると、下記画像の通りBRISKプラグの方が約2mm長いという結果がでました。見た目で見るより意外と長くないのね?!
2mmくらいの差なら許容範囲だと思うけどねぇ?
お次は、プラグを外したところで、クランクを手動で回し、ピストンを上死点で止めた状態でプラグホールからピストンヘッドまでの距離を計測しました。
プラグホールからピストンヘッド@上死点までの距離は29㎜でした。
そこからプラグの台座からプラグ電極の先端までの距離を差し引くと、その数字は4.6mm。
つまり、約5㎜の隙間がピストンとプラグ電極の間にあるということがわかりました。これだけの隙間があればきっと大丈夫でしょうw
ちなみに、BRISKプラグの形状や増えた2㎜分の突出量から推測するに、通常のプラグよりもエンジンの燃焼室でプラグが占める容積は大きくなっているはずです。ということは?! 圧縮工程における燃焼室の容積は逆に小さくなっているわけだから、その分の圧縮比は高くなっているはずよね?! もしそうなら、これはちょっとしたメリットなんじゃなかろうか?!と、勝手に思っているんですが、いかがなものでしょうね?
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